イマジン ２０ｋｍ圏内

日曜日のことですが、舞台を観に行ってきました。
音楽でつながっているelliさんが、役者として出演しているからです。

もっとも、音楽好きでライブ三昧の私ですが、舞台も好きで、
実は、たまにですが行ったりしています。
高校の同級生が劇団にいたり、
友達の息子さんが演劇を勉強しているということもありますが。

タイトルから想像できるかと思いますが、
今回の舞台は、東日本大震災と原発事故を扱っています。
原発から２０ｋｍ圏内の避難区域で、行方不明の妻を探して、
避難所に行こうとせず、自宅に留まるおとうちゃんの話です。

私は評論家ではないし、あれこれ解説したりするつもりはありません。
ただ言いたいのは、今回の舞台は、決して架空の話ではなくて、
似たようなことが、日本で、東北で、現実に起こっているということです。

時間が経つと、あのとんでもない大震災も、記憶から薄れていきます。
でも、忘れてはいけないんだよね。
まだ、終わったわけではない、
復興したわけではない、
普通の生活が戻ったわけではないということを。

今回の舞台を観て、いろんなことを考えさせられました。
私たちは、私は、何をすればいいんだろう？
何をしなくちゃいけないんだろう？

入場する時に渡されたチラシに印刷されたキェルケゴールの、
「人生は前進するものだが、振り返ることで理解される。」
という言葉がとても印象的でした。

舞台は、とっても良かったです。
elliさんは、とっても素敵なおかあちゃん役で、
こんな人をおかあちゃん(妻)にしたいと思いました。

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